「靴の革底のお手入れはどうすれば良いのでしょうか?」
「ミンクオイルを革底に塗れば良いと聞いたのですが・・・?」
「革底は何もしない方が良いと言われたのですが・・・?」
近年の靴ブームのおかげ(?)でしょうか、靴の革底についてのご質問も
珍しいことではなくなりました。
そこで今回はこの靴ブームが生んだ質問といっても過言ではない、
靴の革底のケアについてお話しをしましょう。
まずこの“革底”のお手入れについて話をする際の根幹をなすものが
「そもそも靴の革底をお手入れする必要があるのでしょうか?」という素朴な
意見です。
もちろん“靴底のお手入れの必要は全く無い”と“絶対”という事はありません。
また、様々な考え方や意見は尊重されるべきだとは思いますが、
プロフェッショナルな立場からみたR&D的見解を言わせて頂きますと、
「靴の革底も最低限のお手入れは必要である。」という考え方です。
最大の理由は、皮革には常に適度な潤いが必要である
ということです。
乾燥した皮革は革切れ(皮革の繊維のすり切れ)を
起こします。
例えるならば、冬場の寒い時期、乾燥した肌は赤切れや
傷付きやすくなるのと同様、乾燥が進んだ靴の革底は
「傷付きやすい」=「すり減るのが早い」と言うことになります。
また、ソールの厚みにもよりますが革底の靴は“返り”が悪いと履き心地という点
において違和感が残ります。
やはり適度に潤いと柔軟性があったほうがベターであります。
「返りが良くなりすぎるとアッパーに履きジワが入りすぎて良くないと言われた
のですが。」
と相談を受けたこともありましたが、足の構造上“履きジワ”は入ってしまうもの
ですので、ソールの硬さに関係なくシュートリーを入れておけば問題には
なりません。
さらに以前、雑誌の記事の中で「ミンクオイルを革底に使用していると底が
柔らかくなりすぎる為、革底の減りが早くなるので良くない!」という
ニュアンスのものを見ましたが、前述した通り、革底が減りやすくなる条件は、
ほぼ間違いなく革底が乾燥している状態です。
革底の減りが遅くなるという現象は起きても、減りが早くなるというのは
ちょっと考えにくい理屈ですネ。
おそらく、硬いものより柔らかいものの方が減るのが早そうといったイメージ
から安易に書いてしまった記事だったと推測します。(笑)
話が少しそれましたが、一般的に靴の革底に保革剤として使われているのが
ミンクオイルです。
皮革に浸透し潤いや柔軟性を与え、さらに防水性が増すということで広く
使われています。
もちろん適量のミンクオイルを革底に塗り込むと、状態が良くなっていくのが
目に見えてわかります。しかし、そんな革底に対して鉄壁に見えるミンクオイル
にも一つ欠点があります。
それは靴が若干すべりやすくなるという点です。
道路に油がまかれていると車もスリップしやすい様に、靴の底に油を塗るわけ
ですから当然ですが滑りやすくなります。
また、「ミンクや革底用商品の防水性は?」というご質問を頂くこともあります
が、ミンクオイル等は油が十分に浸透しオイルレザー的に皮革が変質するので
防水性はかなり向上します。
しかし、濡れた路面をある程度の時間歩いていれば、じわじわと水が浸透して
きますので、どんな製品であっても革底に関しては“絶対防水”は
考えられません。
以前、革底にミンクオイルを塗ってから、さらに防水(撥水)スプレーをかけて
雨の中を歩いて実験しましたが、残念ながら水は浸透してきてしまいました。
よって、雨の日は革底の靴を避ける。
あるいは革底の防水性については、あまり気にせずに
「靴が濡れてしまった時はどう対処するか」という点に重きを置くべきです。
結論を簡単に言えば、革底ケアのポイントはなんと言っても潤いと柔軟性
であります。
色々とウンチクを並べましたが、靴の革底についてはあまり深く考えずに
シンプルにお手入れしてもらえればと思います。
ケア不要論もありますが、靴に愛着を持って接していれば、自然に靴の底までも
お手入れをしようという気持ちになるのではないでしょうか。
【M.モゥブレィ・ソールモイスチャライザー】
「ミンクオイルを革底に塗れば良いと聞いたのですが・・・?」
「革底は何もしない方が良いと言われたのですが・・・?」
近年の靴ブームのおかげ(?)でしょうか、靴の革底についてのご質問も
珍しいことではなくなりました。
そこで今回はこの靴ブームが生んだ質問といっても過言ではない、
靴の革底のケアについてお話しをしましょう。
まずこの“革底”のお手入れについて話をする際の根幹をなすものが
「そもそも靴の革底をお手入れする必要があるのでしょうか?」という素朴な
意見です。
もちろん“靴底のお手入れの必要は全く無い”と“絶対”という事はありません。
また、様々な考え方や意見は尊重されるべきだとは思いますが、
プロフェッショナルな立場からみたR&D的見解を言わせて頂きますと、
「靴の革底も最低限のお手入れは必要である。」という考え方です。
最大の理由は、皮革には常に適度な潤いが必要であるということです。
乾燥した皮革は革切れ(皮革の繊維のすり切れ)を
起こします。
例えるならば、冬場の寒い時期、乾燥した肌は赤切れや
傷付きやすくなるのと同様、乾燥が進んだ靴の革底は
「傷付きやすい」=「すり減るのが早い」と言うことになります。
また、ソールの厚みにもよりますが革底の靴は“返り”が悪いと履き心地という点
において違和感が残ります。
やはり適度に潤いと柔軟性があったほうがベターであります。
「返りが良くなりすぎるとアッパーに履きジワが入りすぎて良くないと言われた
のですが。」
と相談を受けたこともありましたが、足の構造上“履きジワ”は入ってしまうもの
ですので、ソールの硬さに関係なくシュートリーを入れておけば問題には
なりません。
さらに以前、雑誌の記事の中で「ミンクオイルを革底に使用していると底が
柔らかくなりすぎる為、革底の減りが早くなるので良くない!」という
ニュアンスのものを見ましたが、前述した通り、革底が減りやすくなる条件は、
ほぼ間違いなく革底が乾燥している状態です。
革底の減りが遅くなるという現象は起きても、減りが早くなるというのは
ちょっと考えにくい理屈ですネ。
おそらく、硬いものより柔らかいものの方が減るのが早そうといったイメージ
から安易に書いてしまった記事だったと推測します。(笑)
話が少しそれましたが、一般的に靴の革底に保革剤として使われているのが
ミンクオイルです。
皮革に浸透し潤いや柔軟性を与え、さらに防水性が増すということで広く
使われています。
もちろん適量のミンクオイルを革底に塗り込むと、状態が良くなっていくのが
目に見えてわかります。しかし、そんな革底に対して鉄壁に見えるミンクオイル
にも一つ欠点があります。
それは靴が若干すべりやすくなるという点です。
道路に油がまかれていると車もスリップしやすい様に、靴の底に油を塗るわけ
ですから当然ですが滑りやすくなります。
また、「ミンクや革底用商品の防水性は?」というご質問を頂くこともあります
が、ミンクオイル等は油が十分に浸透しオイルレザー的に皮革が変質するので
防水性はかなり向上します。
しかし、濡れた路面をある程度の時間歩いていれば、じわじわと水が浸透して
きますので、どんな製品であっても革底に関しては“絶対防水”は
考えられません。
以前、革底にミンクオイルを塗ってから、さらに防水(撥水)スプレーをかけて
雨の中を歩いて実験しましたが、残念ながら水は浸透してきてしまいました。
よって、雨の日は革底の靴を避ける。
あるいは革底の防水性については、あまり気にせずに
「靴が濡れてしまった時はどう対処するか」という点に重きを置くべきです。
結論を簡単に言えば、革底ケアのポイントはなんと言っても潤いと柔軟性
であります。
色々とウンチクを並べましたが、靴の革底についてはあまり深く考えずに
シンプルにお手入れしてもらえればと思います。
ケア不要論もありますが、靴に愛着を持って接していれば、自然に靴の底までも
お手入れをしようという気持ちになるのではないでしょうか。
【M.モゥブレィ・ソールモイスチャライザー】
【シューケア情報一覧】
<お手入れ編>
<お手入れ編>
<ケア用品編>
- 靴クリームのお話
- モールドクリーナーのお話
- スエードスプレーのお話
- スエードシャンプーのお話
- ステインリムーバーのお話
- カラーの靴クリームのお話
- 無色のクリームのお話
- ストレッチスプレーのお話
- レザーローションのお話
- 油性ワックスのお話
- チューブ入りクリームのお話
- 防水スプレーのお話(後編)
- 防水スプレーのお話(前編)
- サドルソープのお話
- デリケートクリームのお話
- アニリンカーフクリームのお話
- クリーナーのお話
<靴の種類・革の素材編>



