vol.5 M.モゥブレィ・サドルソープのお話

革靴を水洗いするための皮革専用石鹸。
R&Dは、サドルソープを紹介しながら「革靴に水は大敵」という日本では
タブーとされていた定説を打破するべく活動してきました。
元々は乗馬用の鞍を洗うためのもの

サドルソープM.モゥブレィ・サドルソープは、1835年頃、乗馬用の鞍を洗うクリーニング用品として、英国で開発されたのが元祖とされている。その後、革靴の水洗い用のお手入れ用品として次第に定着していき、現在に至るまで長きに渡り革靴の愛好家に支持され続けている。
しかしヨーロッパでは当たり前だったサドルソープだが、R&Dが先駆けとして日本で売り始めたころは、全く支持されなかった。原因は「革靴に水は大敵」という当時の絶対的なイメージ。実際に昔はお取引先の担当の方に「こんなの怖くて売れないよ!」と言われたこともあった。定着したイメージを打破するのはとても難しいと感じたが、その効果と必要性を感じていたからめげる事はなかった。

なぜサドルソープが必要なのか?

革靴には足からでる汗(塩分)がしみ込んでいる。雨で靴が濡れた後に浮いてくる白い物質はその正体。一般的に汗で塗れたシャツは当たり前のように洗うのに、汗がしみ込んだ靴はなぜか洗わない。でもシャツと同様に汚れた靴もサドルソープで洗えばすっきりと汚れが落ちて、革が活き活きとする。
この感覚を覚えれば「革に水は大敵」が間違いであることがわかり、靴のお手入れが本当の意味で楽しくなるはずだ。

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