Q.液体のリキッドタイプ靴墨を使用していたら靴の表面がひび割れしてきました。ステインリムーバーで落とせば大丈夫でしょうか?

A.液体(リキッド)の靴墨で革靴の表面がひび割れるケースは結構多くみられます。
リキッドタイプの塗るだけで光る液体靴クリームは皮革の表面にロウや樹脂が貼りついて、層のようになって通気性が損なわれます。
表面的にサランラップが巻き付いている状態のようなものですので、皮革の柔軟性も失われて、履きシワの部分のように歩行中に屈曲する部分からひび割れを起こすのが典型的なパターンです。

説明書にはよく「定期的に靴用クリーナーで落として下さい。」と明記されているのですが、実はリキッドの靴墨は表面に貼りつくと、靴用クリーナー程度ではほとんど落ちません。
そういう意味ではおかしな説明ですが・・(苦笑)

M.モゥブレィ・ステインリムーバーは水性の汚れ落しですので、汚れ落ちは良いのですが貼りついた液体の靴墨を落とす力は残念ながらありません。
揮発性の高いベンジンやシンナー等を使用するとある程度落ちてくるのですが、皮革の染色も落としてしまったり、皮革そのものにダメージを与えたりするのでおススメできません。

また、革そのものがひび割れしてしまった場合には、繊維が切れているのと同じですので完全に修復することは不可能です。

状態を見てみないとわかりませんが、靴のクリーニング等の対応をしているところにご相談いただくのが最善かと思います。

リキッドの靴墨はインスタント的な商品ですので、今後はひび割れ、硬化などのデメリットがあることを念頭に、革に良い方法でケアにお切り替え頂くことをおススメいたします。

このHP上で簡単で革に良いケア方法も掲載していますのでよろしければご確認<下さい。
簡単お手入れ対決

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