Q.スエードの靴が色あせしたので色を付けたいのですが。お手入れ方法やグッズについて教えてください。

R&D運営ネットショップ:リソーシーズシューケアギャラリー

A.今年も人気のスエードやヌバックなどの起毛皮革素材のお手入れの質問がこの季節
多くなってきました。スエードのお手入れってなにかと難しそうな気がしますが、R&D<的には 実はそうでもありません。スムースレザー(表革)に比べると本当に簡単です。 特に黒やダークブラウンなどの濃い色のスエード靴はお手入れをしていないと、
色あせしやすい性質があります。

まずは色あせしないようにM.モゥブレィ スエードカラーフレッシュの
スプレーを定期的に使用していれば、全体的に色が薄くなるようなことはおきません。
このことをお忘れなくマメなケアを心がけて下さい。
 
では本題の色の補色についてご説明します。
まず用意するものは、ツイストワイヤーブラシ(スエード用のブラシ)と
FAMACO スエードカラーダイムリキッド(スエードの補色剤・色は近いものをお選び下さい。)です。

ワイヤーブラシでブラッシングして、ほこり等を落とします。
そしてFAMACOスエードカラーダイムリキッドを靴に馴染ませていき、全体に
広げていきます。そして乾かした後にブラッシングで毛を起こせば完成です。

・・・どうですか簡単ですよね。。
でもここでよく聞かれるのは、リキッドタイプ(スポンジ式)よりもスプレータイプの
補色剤の方が簡単でしかもきれいに仕上がるのでは?との質問です。

どちらがきれいに仕上がって簡単に作業できるかというと、スエードの補色に関して
言えば、実はスエードカラーダイムリキッドのようなスポンジ付きの
液体タイプなのです。

理由は、スプレータイプは一見ノズルを押すだけで作業できるので簡単そうなイメージ
がありますが、カラースプレーですので、実際に靴にスプレーする際は、コバの部分
をマスキング(隠すこと)したり、靴の中に色が付かないように新聞紙を詰めたり、また
回りに色が飛びますので広範囲に新聞紙などを敷いたりと結構大変です。
それに対してリキッドのスポンジタイプの補色剤は補色剤が飛ぶことはありません
ので、どこでもいつでも楽に作業できます。

また補色力を比べてもリキッドタイプの方がしっかりと色が付きます。
分かりやすい例えでは、髪の毛を染める時をイメージしてください。
例えば白髪を染める時に、スプレータイプの白髪染を使ったとします。表面的には
染まるかもしれませんが、根元などは全く染まりません。
それと同じでスプレータイプは表面的に色を付ける事はできますが、根元など毛一本
一本の染色はできないのです。リキッドタイプはスポンジでしっかりと色を馴染ませて
補色しますので、きちんと色が定着します。

以上の理由からR&Dではスエードの補色はリキッドのスポンジタイプをオススメして
います。
起毛皮革の補色は簡単にできますので是非お試し下さい。

(注意)FAMACOスエードカラーダイムリキッドなどの補色剤はあくまで、色あせ
した起毛皮革を補色するものです。
例えばベージュの靴を黒に染色するなどの色替えすることはできません。

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