メッシュ靴のお話

何年か前から始まった「クールビズ」も夏のキーワードとして
定着してきた感があります。

室内や車内の空調もギンギンに冷やすことが少なくなり、28度の
空調設定でいかに涼しく、快適に過ごすかを考えるエコな人たちが増えてきました。
とはいえ、クールビズもスタートしてわずか数年足らず、上着はノータイスタイルが
一般化してきましたが、靴はというと・・・まだまだ遅れています。

そこで、今回は足元のクールビズ「メッシュ革の靴」についてお話しいたします。

メッシュ革というのは、ヒモ状の革を編み上げて織物状にしたもので、
通気性の良さから夏場によく使われるレザーです。

英語では、mesh shoes(網目の靴)やWoven Leather(編み込んだ革)という
使われ方をしています。

日本でも昔から定着しているメッシュの靴ですが、そのイメージといえば、
何故か“おやじ臭い靴”という印象が一般的でした。

しかし、近年イタリアのボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)に代表される
様々なブランドやショップが「イントレチャート」(イタリア語でメッシュ革)いう
名称で、デザイン性に富んだメッシュ革のバッグ等を、高級で洗練されたイメージで
売り出したことで、市場でのイメージが激変しました。

最近では、靴業界でも、イントレシューズと称したメッシュの靴が、クールで
スマートなデザインに変貌して、夏の店頭に並ぶようになってきました。
でも、同じ革なのに呼称の違いで、メッシュ=おじさん臭い(かっこ悪い)

イントレチャート=クール(かっこいい)というイメージのギャップには、
驚かされるのと同時に、面白さを感じます(笑)。
やはり世の中は、マーケティング次第ということなのでしょうか・・・。

そして、見た目に涼しげなメッシュの靴は、実際に通気性も良く、
靴中がムレにくいので、夏場の最適な靴の一つと言えるでしょう。
素材も軽量で柔らかく、足当りもやさしいものが多いので、
石田純一ばりに(?)素足で履くこともおススメです。

さて、気になるお手入れ方法ですが、基本は一般のスムースレザーのお手入れ方法と
同様です。
しかし、クリームが編み目に根詰まりしやすいので、新品のものには
M.モゥブレィ ナッパケアをスプレーするだけでOKです。
また、履き込んでキズが目立ってきたものには、FAMACO シルキーレザークリーム
をご使用下さい。編み目にクリームが詰まっても、ビン入り乳化性クリームに比べ、
浸透力が高く、成分が表面(編み目)に残りにくいクリームだからです。
ファッションレザークリームをスポンジになじませて、表面を滑らせるように
薄く塗り込みます。
その後ブラッシングで編み目に詰まったクリームをかき出して、全体になじませれば、
栄養が隅々まで行き渡り、補色もできます。

こんな大ブレーク間近の予感がする(!?)足元のクールビズ「メッシュ靴」
「イントレシューズ」で、暑い夏を涼しく、さわやかに乗り切って下さい。

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○メッシュ革(イントレチャート)のお手入れ方法

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