O脚・X脚のお話

脚がすらっとしていてまっすぐに伸びたバランスの良い歩行姿勢と直立姿勢の
美しさ。
女性ならば誰もがあこがれる“脚線美”です。
スタイリッシュで美しい理想的な歩行や姿勢を目指して努力する人も多いと
思います。
そんな理想の脚線美にとっての最大の敵が、皆様ご存知の“O脚”です。
今回はそんな美しい歩行とスタイルをめざす女性の敵(!?)“O脚”について
お話をしましょう。

まず、O脚とはそもそもどのような状態をいうのでしょうか?
大方予想できると思いますが、直立状態の脚がまっすぐではなく、左右のヒザが
外側に向いていることを言います。
正面から見て脚の中央がローマ字のO(オゥ)のように見えるので、O脚と
言われています。悪くいえば“がに股”ということです。
(O脚の方ごめんなさい。)
ちなみに内股の人の脚は左右のヒザが中央に寄っていて、ローマ字のX
(エックス)に似ているため“X脚”と呼ばれています。

フットケアのR&D:O脚・X脚のお話元々、人は生まれてから3歳ぐらいまではだれもがO脚です。
成長とともにO脚は徐々に治ってくるはずなのですが、日本人は
O脚の人が非常に多いのです。
一説によると日本人の約8割位がO脚と言われています。
実際にR&Dのスタッフが百貨店などで行っている、フット
プリンターを使用した「足型測定会」でお客様の足型を見ている
と、「日本人のO脚8割説は、それほど大げさな話ではない
なぁ・・・。」と実感させられます。

それではなぜ欧米人に比べ日本人にはO脚の人が多いのでしょうか?
それは、まず先天的に骨格がO脚になっている人が元来、日本人には多かったの
でしょう。
さらに日本人の生活習慣も大きくO脚に関係しています。
つまり、欧米が椅子やソファ中心の生活であるのに対して、日本人の“正座”や
“あぐら”、さらには“おばあちゃん座り”(正座の状態を崩してさらに左右の脚を
外に広げる座り方(※注意:“おばあちゃん座り”という呼び方が正しいかは
わかりません)を日常的に行うことで脚やヒザの骨格変形を助長してしまうの
です。

このような理由などで日本人に多いO脚ですが、健康には一体どんな影響を
あたえるのでしょ うか?
一般的にO脚はスタイルのビジュアル的な美しさだけが強調されがちです。
しかし、そんな見た目だけの問題ではない恐ろしさが実はO脚にはあります。
それは歩行する際にヒザがまっすぐに向かないため、脚の外側からヒザを回す
ような歩き方になります。
そして加齢とともにヒザの関節炎や骨そのものがズレを起こし、「ヒザ痛」に
なるということです。
つえを突いて歩いている多くのおじいさんやおばあさんの脚が、極端なO脚
であるのにお気づきでしょうか?
かなりの割合の人について、O脚からきたヒザの関節痛だと推測されます。

そこで、自分でできる簡単な「O脚度チェック」をしてみましょう。
まず、普段履いている靴のヒールの下を後ろから見てください。
ゴムが極端に外側に向かって減っている方はO脚気味ということになります。
(※かかとの減り方の理想は中心よりやや外側くらいです。)
次に脚の4点チェックを行ないます。
姿勢を正して直立で立って下さい。
自分の脚の1.太もも 2.ヒザ 3.ふくらはぎ 4.内側のくるぶしが自然に
くっついているかどうかをチェックします。
4ヶ所のうちのいずれかに隙間が空いている場合はO脚ということになります
が、開きが大きければ大きいほどO脚度が高いと言えるでしょう。

皆さんのO脚度はいかがだったでしょうか?
軽症の場合はO脚を自然に矯正するための靴やインソールで微調整することも
できますが、ひどい場合は専門の靴屋さんやお医者様にチェックしてもらうことも
必要だと思います。
O脚、X脚は外反母趾や偏平足などに比べ意外に問題意識の低いものですが、
長い目で見ればヒザ関節痛等の原因になる怖い状態です。
そんな話を聞くと「“美しさ”=(イコール)“健康”という公式は、やはり
成り立つんだなぁ。」ということをあらためて実感させられると思います。
今回はO脚という状態を足の健康面から見たちょっと問題提起的なお話でした。

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