ヒマラヤワックスのお話
「アウトドアのブーツのケア方法は・・?」
など最近のアウトドアブームを反映してか、そのような質問が増えてきました。
登山靴やアウトドアシューズの多くに使われている革は、なんといってもオイルドレザーです。
そこで今回はオイルドレザーのケアについて、R&D的に考察いたします。
オイルドレザーは、その名の通り動物系の油でなめした革で、
オイルアップレザーやオイルレザー等とも呼ばれています。
皮革に油分がたっぷり含まれているので、防水性が高い製品です。
表面はオイルドレザーの味わいであるオイル感が、独特な色合いと雰囲気をかもし出します。
防水性、耐久性が高いので、靴は登山靴、トレッキングシューズやデッキシューズ等、
山や川、海などで履くための用途の靴に多く使用されています。
ちなみに、ヌバックにオイルを馴染ませたオイルドヌバックという起毛タイプもあります。
そんな特色があるオイルドレザーにおススメのお手入れ用品と言えば
・・・模範解答は「ミンクオイルやウェットプルーフをお使い下さい。」でしょう。
もちろんミンクオイル等をオイルドレザーの靴に使用するのは、ごく常識的なことです。
しかし通常より一歩踏み込んだケアを!
・・ということでR&Dでは一味違う方法をおススメしています。
それはウォーリー・ヒマラヤワックスというオイルドレザーに最適な保革・防水剤です。
一般的にはそれほどなじみの無い商品ですが、
実はこれがオイルドレザーの靴のお手入れに欠かせないといっても過言ではない、隠れた名品なのです。
一般的なミンクオイルやウェットプルーフは、油の固まりのような商品なので、
皮革に塗りこんで空ブキしても表面的にはべた付きが残ります。
表面のべた付きが、汚れやホコリなどを吸着するため、汚れやすい、黒ずみやすい傾向があります。
違いをわかりやすく整理をすると
・ミンクオイルやウェットプルーフ・・・・1.汚れの付着が多い 2.光沢はそれほど出ない 3.色が濃くなる(黒ずむ)
・ヒマラヤワックス・・・・1.汚れの付着が少なくなる 2.光沢が良く出る 3.色の変化は少ない(素材の色が鮮やかになる)
といった具合に、比較すると1.汚れの付着率 2.光沢感 3.色の変化 に決定的な違いがあります。
そういった意味からも、ヒマラヤワックスがベターなのです。
そして、ヒマラヤワックスの使用方法ですが、
まずヒマラヤワックスを靴に直接スプレーして、柔らかい布で油分を馴染ませていきます。
その後は、ハイシャイン(鏡面磨き)と同じ要領で、水を数滴取り、革の表面にのせて、柔らかい布で磨きこみます。
結果として、保革性を高めるための油分が皮革内部に浸透し、表面はワックスコーティングされます。
表面がサラッと仕上がり、光沢が強烈にでることがこの商品の最大の特長で、
オイルドレザーとは思えないほど表面のタッチがなめらかになり汚れが付きにくくなります。
また、防水性の高さは“ヒマラヤ登山隊も愛用!”という名前の由来からも想像できると思いますが、
その持続性はお墨付きです。
以上が、これまでのオイルドレザーケアのイメージを一新してしまうR&Dからの新提案です。
特に、アウトドアが好きな方々にとっては、ドキドキ、ワクワクするような“新発見”になること請け合いです。
是非一度お試し下さい。
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