vol.16 レザー ソールモイスチャーライザー

レザーソール(革底)専用の保革剤。
歩行の際にレザーソールの返りが向上。
さらに乾燥を防ぐため、革切れ(皮革の繊維の擦り切れ)を減らしレザーソールの寿命を伸ばす
革底のお手入れは必要?不要?

traditionalw「革底のお手入れはどのようにすれば良いのですか?」近頃、そのような質問が多くなってきた。グッドイヤーウェルト製法に代表される本格靴の広まりと共に、革底もしっかりケアして長持ちさせたいと言う靴愛好家の方が増えてきた証であろう。

しかし、「そもそも靴の底までお手入れする必要があるのだろうか?」という素朴な疑問を抱く人がいてもおかしくない。僭越ながら靴磨きのプロとして、その回答をさせていただくと、答えは「必要」である。理由は皮革に潤いが無くなり、乾燥が進むと、皮革そのものが硬化してソールの返りが悪くなる、減りが早くなるからである。

コツは引き締めること

ここでお手入れ方法を改めて説明しよう。まず、ステインリムーバーで汚れを取り除いていく。そして、ソール専用の保革剤、M.モゥブレィ・ソールモイスチャーライザーを丁寧に塗り込むのだが、その際にクリーム塗布用のペネトレィトブラシを使うと全体に均一に塗ることができるのでおススメだ。

最後に、アビィレザースティックに布を巻いてソールを潰すように擦って締めていく。革底は歩行と同時に傷が付いていくので、これでキズを一度つぶして締めると同時に、潤いを革により浸透させることができる。靴の裏という隠れた部分ではあるが、革靴をより長持ちさせるための大切なケアなのである。

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