No.32 レザースティック

コードバン靴のお手入れや革靴の銀浮きのケア。革底のケアなどに使用できる水牛の角を使用したスティック型お手入れ用品。
英国の水牛の角製品の老舗メーカー「アビーホーンワークス社」製。
形状と素材だからできる仕事

アビィ

「コードバンの表面の傷やシミを直したい。」
「革の凹みを直したい。」
「レザーソール(革底)をきれいに仕上げたい。」
「コバの毛羽立ちを抑えたい。」
など皮革の表面をお手入れするための
必需品が天然の水牛の角を使った
「アビーレザースティック」なのである。

この水牛の角を製造しているのは、1749年創業、イギリスの
湖水地方にある老舗メーカー「アビーホーンワークス社」である。
靴ベラやアクセサリーなど様々な天然の水牛の角製品を
今も変わらず伝統的な製法で丁寧に作り続けている
職人集団のファクトリ―だ。

革をつぶすための道具

見た目には鉄砲の弾のように見えるこの不思議な形状。
実は、その曲線を利用して靴の曲面に上手く当たるように設計されている。
水牛の角の表面はとてもなめらかで滑りやすい。
滑らせるように皮革の表面をつぶすことができる合理的な形状と素材なのである。

使用する場面は意外にも多い。まずは主な用途であるコードバンの表面を磨きこむこと。
そして、雨などで靴が濡れて起こる表面が波打ったような状態「塩浮き」。
革底のケア、靴のコバの仕上げなどスティックで表面を押しつぶしてフラットにすることで、
誰もがこの道具の必要性を実感するであろう。

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